Chartbusters USA: Special Sunshine Pop Edition / Various Artists (Ace)2009/07/23

Chartbusters USA: Special Sunshine Pop Edition

英Aceは近ごろ、すでにVol. 11まで続いている看板コンピレーション“ゴールデン・エイジ・オヴ・アメリカン・ロックンロール”シリーズのスピンオフものを次々リリースしていて。ドゥーワップ編とか、ノヴェルティ・ヒッツ編とか、バブリング・アンダー編とか、カントリー編とか、ストリングス・インスト編とか、アイデア豊かなコンピを編んでくれているのだけれど。

この“ゴールデン・エイジ・オヴ…”のほうは、だいたい1955~65年あたりの音源を中心に集めたものになっているのに対し、それ以降、66~69年あたりのヒットものを集めた別だてのコンピ・シリーズ“チャートバスターズUSA”というのもあって。今のところVol. 3まで出ているこっちのシリーズでもついにスピンオフものを出してくれた。それが本盤、サンシャイン・ポップ編だ。

日本では“ソフト・ロック”とかいう独特の名前で呼ばれがちなタイプの、爽快なハーモニーをともなった60年代後半サマー・オヴ・ラヴ系の名曲がずらり。タートルズ、クリッターズ、ドン&ザ・グッドタイムズ、キース、ママ・キャス、トミー・ジェイムズ、ビーチ・ボーイズ、ドノヴァン、ペパーミント・レインボウ、ヤング・ラスカルズ、フィフス・ディメンション、トーケンズ、フレンズ・オヴ・ディスティンクション、スパンキー&アワ・ギャング、ハーパース・ビザールなどなど、適度な洗練と、適度なキャッチーさと、適度な楽観と、ほんのちょっぴりの難解さとが混在する名曲が次々登場する。夏向きですよ、これは。

ロバート・ジョンの「イフ・ユー・ドント・ウォント・マイ・ラヴ」やボビー・ヴィーの「ルック・アット・ミー・ガール」、フォーラムの「ザ・リヴァー・イズ・ワイド」あたりが入っているのがうれしい。いつものことながら、さすがはAce。同社がリリースしているもろもろのコンピレーションの収録曲とほとんどダブリなし。今回ダブっているのはチャートバスターズUSAシリーズのVol. 1に既収録のレモン・パイパーズ「グリーン・タンブリン」のみだ。Aceのコンピは廃盤も少ないし。これからアメリカン・ポップスの世界を総括的に体験しようという方がいたら、Aceのコンピを1枚ずつこつこつ集めていくのが最良かも。

やはりAceが出している“ランド・オヴ・サウザンド・ダンシズ”シリーズのスピンオフとして本盤とほぼ同時にリリースされたツイスト編『All Twistin' Edition』もごきげんです。

コメント

トラックバック